快適な暮らしを実現するためには、収納の位置や数が適切に設計されていることが大切です。
しかし、中には具体的な注意点や収納アイデアについてよく分からないという方がいらっしゃいます。
今回はそのような方に向けて、収納の重要性や収納アイデアについて紹介します。
□後悔している人は多い!収納に関する調査の結果を紹介します!
家づくり経験者にそのこだわりポイントを聞いたアンケート調査では、1位が間取り(69パーセント)、2位がキッチンやお風呂などの設備機器(52パーセント)、そして3位が収納量(48パーセント)という結果が得られました。
また、収納方法も上位項目の1つとして挙げられています。
その理由としては、家具のように設置場所や種類を変更できるものとは異なり、設計段階から設置場所が検討される収納は修正しにくいため、より慎重に検討しなければならないということが挙げられます。
一方、実際に住んでみて不満を感じた部分としては、コンセントの位置(37パーセント)や収納不足(21パーセント)が挙げられました。
つまり、家づくりの設計段階では収納重視の設計を考えていても、実際に住んでみて後悔した方がいることが分かります。
このように、収納に関しては設計段階と実際の生活の間でギャップが生じやすいので、家づくりで注意すべき項目の1つだといえるでしょう。
□収納は数だけでなく質も大切!家づくりでの収納設計のポイントを紹介します!
収納が足りないと感じたときに、単純にその数を増やせば問題が解決すると考えている方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは必ずしも適切な考え方ではなく、収納の数を増やしただけではかえって利便性が低下してしまう場合があります。
ここでは、収納設計のポイントを複数ステップに分けて解説します。
まずは、自分に合ったタイプの収納を選ぶことが大切なポイントです。
実例を挙げると、衣類の位置を把握しやすいハンガー付きの収納を好む人がいる一方で、衣類を種類ごとに収納できる引き出しタイプの収納が好きな人もいます。
自分が不便に感じてしまうタイプを選んでしまうと収納が持つ本来の機能を活かせないので、自分が負担を感じることなく使えるような収納のタイプを知ることが大切です。
次に、自分の所有物の数や大きさを考えて、収納する場所の位置やスペースの大きさを設定していきます。
まずは、具体的に自分が持っているものの整理をして、既に収納できているものと収納できていないものに分けましょう。
そして、実際の生活を想像しながら収納場所を検討することで、高い利便性を確保できるだけでなく、要るものと要らないものを分けることも可能です。
最後に、収納の対費用効果について考えましょう。
無作為に住宅の収納スペースの割合を増やしていくと、建設費が膨らんでいくだけでなく、収納以外の住宅の機能が低くなる恐れがあります。
□実例から上手に取り入れよう!収納ごとのアイデアをご紹介!
具体的な収納アイデアが湧いてこないという方は、実際に採用されている収納アイデアを参考にするのがおすすめです。
ここでは、様々な住宅の収納で活かされているアイデアを挙げていきます。
玄関の収納アイデアとして挙げられるのが、シューズインクローゼットです。
メリットとしては、靴以外にもショルダーバッグやベビーカーなどといった様々なものを整理整頓できることが挙げられます。
玄関は住宅の印象を決定づける要素の1つなので、シューズインクローゼットを活用すれば、急な来客にも落ち着いて対応できます。
階段の下の無駄なスペースを、収納に転換したのが階段下収納です。
元々使用されないはずのスペースを利用しているので、住宅の他の機能を阻害することなく収納スペースを確保できるのが魅力です。
具体的には「コンセントも設置して家電の充電場所として活用する」「お手洗いの設置場所として活用する」などといった活用事例があります。
冷蔵庫や冷凍庫以外の食料の保管場所として便利な収納が、パントリーです。
パントリーの中には食材を大量に保存できるものがあり、買い物の回数を減らせるだけでなく、地震や台風などといった災害発生時の非常食を保管することもできます。
壁面や廊下など、収納スペースの活用場所として見逃してしまいがちな箇所を上手く活用した事例もあります。
例えば、「玄関の近くの壁面をスリッパの収納スペースとして利用する」「廊下の片側を本棚の設置場所として利用する」といった実例があります。
日常的に使用する道具を家事動線や生活動線に合わせて収納することで、より利便性を高められるのです。
□まとめ
家づくりにおいて収納は重要事項の1つですが、失敗例が散見されるのも事実です。
そして、そのような失敗を避けるためには、収納の質や対費用効果などについて慎重に考えることが大切です。
雲南市、仁多郡周辺で家づくりの収納に関するお悩みを抱えている方は、お気軽に当社にお問い合わせください。